ホームルームが終わった後、寺崎が俺に話かけてきた。
「凄い人形を手に入れたんだ」
・・・高校生にもなって、人形遊びか。

「それって、プレミア品戦慄魔法少女マイカたんとかのフィギュアかなぁ・・どぅふ」
横からチャチャを入れてくるのは、クラスの男子。

「違う」

寺崎に話しかける。
「見にこない?」

と続けた。


俺と寺崎は、御寺サークルなるものに入っている。
御寺サークルとは寺のことを研究するサークルである。まんまだが。人が居ないため、2年の寺崎が部長であり、俺が副部長である。

そのサークルの1年、建月 鈴乃も誘ってあるとのことである。建月は美術クラスであり、御寺の建築に興味があり、このサークルに入ったとのことである。

今では、寺崎先輩寺崎先輩と犬のように後をついていっている。
いつも「あ、影無先輩居たんですか?」と言われる。
はは、ツンデレかな?俺専用の。


「寺崎先輩ー」
息を切らしながら必死に走ってくるのは、建月である。1年生であるというのに、
けしからん胸をしており、バインバインと揺れている。
紫色の髪は軽くウェーブがかかっており髪は結んでいない。横の髪両サイドには、
輪っかみたいなアクセサリーがついており、あれはどうみても宙に浮いている気がする。
顔はまあ、
普通位である。身長は156センチ位だろう。脅威の胸囲を持っていること位が特徴である。

「建月さん。待ってた」

ちなみに、建月は俺には挨拶をしない。