隣の人形



ふと、
道を見ると、ウロウロしているテクノ中の制服。


ああ、なんか迷ってるぽいな。
声をかけることにした。

まだ時間があったので古典中学でまたもや、
お茶をご馳走になった。


なにやら二人で勉強するとのことで、
俺は邪魔らしかった。
「すごいね。あるめりあちゃん。あるめりあちゃんのおかげでスラスラ解けるよ」
「あう、そんな」
「これでテストでも、あ、これやったとこだってなるね!」
「あうう」

どこの真剣ゼミだよ。

「あるめりあちゃん自身の謎も解きたい所だね」
「え?あう」
「解かしてくれる?」
「ひゃ、あう…」


これはもう、完璧にダメな気がする。
めりあちゃんは完璧アシカになっている。

勉強が終わったのか、二人は牧場に出るらしい。
俺も誘われたが、
断ることにした。
「あるめりあちゃん自然に耳を向ければ自然の声が聞こえるよ」
なんの話しだ。
耳をすますあるめりあちゃん。
「…えと」
「あるめりあちゃんが可愛いから、自然が恥ずかしがってるよ」
「ふぇ、えあううう」
ゆでたこみたいなめりあちゃん。
これ以上居たら頭がいかれそうな気がしたので、

二人をほかって校内を観察することにした。