「あ、起きたー?」 姉が俺の顔を覗きこむ。 傷ひとつない綺麗な顔の姉。 まつげがながく、目も大きい。 「姉さ…ん?」 姉は、死んだはずだ。 夢なのだろうか。 目をつぶってみる。 つねられた。 「いたっ!?」 「痛じゃない。起きなさいー」 「え?姉さん?」 夢なのに痛いのは何故だろうか。