別の日の夜。
勉強の気分転換に、コンビニに行くことにした。
帰り、テクテクと歩いていると、
目の前に転校生が居た。何だろう、フラグでもたっているのだろうか。

「あ・・・」
「よう」
「え?」
「ん?」
「あれ?あ、そっか暗いからだわ」
暗いため、転校生と真正面から、出会ってももさほど怖くはなかった。
暗すぎて目とかよく、分からん。
黄色の髪で識別したぐらいだ。

「気をつけなさいね。外歩いてると、変質者に間違われるわよ」
「どこにこんなイケメンの変質者が居るんだよ」
「・・・」
「コメントしろ。むなしくなる」
俺と一緒に歩きだす。転校生。
黄色の髪はサラサラで、肌は白く、出来物一つない。

「なあ、転校生」
「転校生じゃないわ」
「ヴィなんちゃら」
「ヴィシソワーズよ」
「それ、料理の名前って知ってるか」
「へ?」
知らなかったらしい。
「え?で、でも、テレビでピンクのふわふわの髪の子が、ヴィシソワーズって・・」
そこからとったんかい。
「多分、フランソワーズとかじゃないだろうか」
「え、うそ・・・」

「まあ、元気だせよ」
かなりショックを受けていた。
「な、なんで最初に教えてくれなかったのよ」