「リンゴみたいに真っ赤だ。」

「み、見ないでよ!」

顔を隠そうと手を前に出すとその手は捕まれて巧の元へ引っ張られた。

「見るよ。だって真李亜のする表情は全て見たいから…。」

「っ!」

笑った顔、怒った顔、照れた顔、泣いた顔、眠っている顔、全て見たいから。真李亜のことは全て知りたいから。

「ねえ……していい?」

「っ!」

熱を帯びた瞳が真李亜の瞳を真っ直ぐ見つめた。

私は目をそらしたいのに、何故かそらすことが出来なかった。

「っ……その顔、反則だよ。」

「え?な……んっ!」

言葉を返す前に巧に唇を奪われてしまった真李亜。そしてだんだん深いキスに変わりその晩は甘い夜を過ごした。