「あっ、そういえばさ~」


そう言いかけたところで朔に睨まれた。

話をそらそうとしたのがばれたのだろう。


「…なに?」


朔は溜息をついてから言った。

何気いつも私から話したがらないことは聞かないでくれる。

それが、朔の優しいところ。


「高校にも、演劇部あるよね!」


私は中学3年間演劇部。

自分で言うのもなんだけど、

一応エースっぽい立場だった。


朔は私とは違って3年間陸上部。

すごくすごくぴったりだとおもう。

体育会系女子!かっこいいねぇぇ


「あぁ、そうだねー。

玲、やるの?」


もちろんですとも。

高校といえば青春!

青春と言えば演劇!

これ、テストに出ます。


私はそれぐらい演劇がすき。

将来の夢はデザイナーだけど。