「とりあえず、好きなとこ座ったら?」
瑠衣くんが、そういうとみんなそれぞれ好きなとこに座りだした。
って言ってもソファーなんだけど…。
私も瑠衣くんの横に座ると、コンコンとドア がノックされた。
「入っていいぞ」
「失礼しまーす!瑠衣様がおっしゃったものお持ちいたしましたー♪」
嬉しそうに声を弾ませて入ってきたのはメイドさんだった。
すごく明るい人だ…。
「由里声高すぎ」
「いいじゃないですかー、だってこーーんな可愛い子がメイド服きてくださるんでしょ?そりゃテンションもあがりますよー♪」
う、嬉しそう…。
私ほんとに着るんだメイド服。
「だからってテンションあがりすぎだ。いいから鳴海にメイド服着せてこい」
「はーい♪そしたら鳴海様行きますか♪」
ニコッと笑った由里さんって言うメイドさん。
きれいな人だなぁ…。
由里さんに手を引っ張られながら着いた場所は更衣室みたいな場所で、ここでメイドさんたちが着替えるらしい…。
「久しぶりだなぁ、高校生の女の子見るの♪」
にこにこと愛嬌のある笑顔を見せる由里さん。
「由里さんってどれくらいメイドしてるんですか?」
「あたし?そうだなぁ、高校生のとき…かな」
「そんなときから…」
「あたし、母子家庭でさ、母親が借金してその借金全部払ってくれたのが瑠衣様のお父様でここで働いて返せって言われたの」
瑠衣くんのお父さんが…。
「感謝してるの。お母さんを助けてくれたこと…なーぁんてね♪ほら早く着替えといで!」
そう言ってあたしを試着室に押し入れる由里さん。
由里さんほんとに感謝してるんだ…。

