思い出した言葉に自分自身で薄く笑ってしまった。



ただの子供騙しに過ぎない、なんて考えなくともわかる事なのだから。



それでも手元に置いてあったコーヒーの中身がなくなり、する事がなくなれば途端手持ち無沙汰になる。



巾着袋に手を伸ばして。



その紐を解いて中身を取り出してしまったのは別に何かを期待したわけでは無い。



ただ、余りにも暇になってしまったから。






水色のシャボン玉容器には中身が何も入ってない様に見える。




手に取れば、その軽さから本当に中身が無い事がわかってしまった。




それでも、電気に透かして見ればほんの僅かにだけシャボン液が入っている事を確認出来て。




無意識のうちに台所に向かい、ストローを探したのだった。