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「カイル様。またここにおいででしたか」




チラリとその姿を一瞥し、カイルは視線を戻した。




色とりどりのシャボン達が風に靡いている。




美しいハズのこの景色は最早カイルの目には色褪せて映る。




「…風邪を引いてしまわれますよ」



「俺、風邪引くほど魔力弱くねぇよ」




他にかける言葉がなかったのだとはわかっている。



だけれど、無性に辛辣に返したくなった。