「………きっ、藍希っ!」 「__凪都帆ちゃん…」 声に振り返ると、そこには凪都帆が仁王立ちしていた。 「んもうっ!急に消えたかと思ったら、こんなとこに居たっ! ほら、HR始まっちゃうよっ!」 凪都帆に手を引かれ、藍希も走り出す。 でも、淳に追いつくことは出来なかった。 それから、HRも、自己紹介も、藍希は集中出来ずにずっと窓の外を見つめ続けていた。