勝負の方法はこうだ。
バロスがピッチャー、セリヌがバッターだ。
バロスが投げる球をセリヌが打ち返せばセリヌの勝ち。
打ち返せなければバロスの勝ちになる。
チャンスは一度だ。
セリヌはバッターボックスに立った。
バロスはマウンドに立った。
二人はにらみ合う。
緊張の一瞬。
そのとき、セリヌが口を開いた。
「バロス! 私はキミと離れている間、ずいぶんと特訓した」
セリヌは一度素振りして見せた。
「私は秒速11.2kmの球も打ち返すことができる!!」
それは、バロスの謳われている最高球速と同じだった。
セリヌは絶対の自信を持っていた。
必ず打ち返せると。
……しかし、バロスは笑った。
投球フォームに入る。
「それは私の最高球速ではない!! 私も特訓し……」
――彼は球を放す瞬間、言った。
「秒速16.7kmが出せる!!」
バロスの投げた球はセリヌが反応するよりも速く、ホームベース上を通り抜けた。
セリヌは空振り。
そのまま、その場に倒れてしまった。
「……バカな……! 私が、この私が負けただと……!?」
セリヌはそれを最後に、倒れたまま動かなくなってしまった。
彼は自分の野球に絶対の自信を持っていたのに、バロスに負けてしまった。
その事実から逃避しようとしたセリヌは、こうする他なかったのだ。
バロスがピッチャー、セリヌがバッターだ。
バロスが投げる球をセリヌが打ち返せばセリヌの勝ち。
打ち返せなければバロスの勝ちになる。
チャンスは一度だ。
セリヌはバッターボックスに立った。
バロスはマウンドに立った。
二人はにらみ合う。
緊張の一瞬。
そのとき、セリヌが口を開いた。
「バロス! 私はキミと離れている間、ずいぶんと特訓した」
セリヌは一度素振りして見せた。
「私は秒速11.2kmの球も打ち返すことができる!!」
それは、バロスの謳われている最高球速と同じだった。
セリヌは絶対の自信を持っていた。
必ず打ち返せると。
……しかし、バロスは笑った。
投球フォームに入る。
「それは私の最高球速ではない!! 私も特訓し……」
――彼は球を放す瞬間、言った。
「秒速16.7kmが出せる!!」
バロスの投げた球はセリヌが反応するよりも速く、ホームベース上を通り抜けた。
セリヌは空振り。
そのまま、その場に倒れてしまった。
「……バカな……! 私が、この私が負けただと……!?」
セリヌはそれを最後に、倒れたまま動かなくなってしまった。
彼は自分の野球に絶対の自信を持っていたのに、バロスに負けてしまった。
その事実から逃避しようとしたセリヌは、こうする他なかったのだ。

