「り゛さ〜 ありがとっ、だいすきっ」 私は、涙と鼻水でぼろぼろの顔で梨沙に抱き着いた。 「ちょっ、きたないよ〜 鼻水Yシャツについちゃ ったよ〜」 怒りながらも、涙でぐちゃぐちゃの私の顔を拭いてくれた。 梨沙は、一見冷たそうに見えるけど 実は、すっごくやさしいんだ。 高校の入試のとき筆箱を忘れて困ってる私に、 「大丈夫?」って優しい言葉をかけてくれた私の自慢の親友なんだ。