「ゆっくり休みなさい」


と母が言う

その顔は優しくて


暖かい笑顔を浮かべていたが


その顔は悲しげだった…



「うん」


私は頷き、襲ってくる眠気に身を委ねた



その時に、蓮が来ているとも知らずに…






母と要と蓮が会ったその二週間後



私は蓮に手紙を書いた




あの日、私達が別れた日



私が本当に言いたかった言葉



私が今も思っている言葉



その時は字が書きにくくなっていて



汚い字かもしれないけど



渡されないと思うけど



私は書いた