「じゃっ。私、勉強しなきゃいけないから」


ニッコリ笑ってそう言えば周りから漏れるのは熱のこもったため息ばかり。

まあ、目の前のこの男に限ってはガッカリしたように項垂れるだけだけど。



私は長い髪を翻し図書館に向かって歩きだす。




今日は何時まで勉強しようかしら。


いつもは5、6時間くらいだけど、今日は生徒会の仕事が沢山でてたはずだわ。


ふふっ。楽しみだわ。忙しければ忙しいほどやる気が出るもの。



私は頑張ることが好きなのよ。