『お前はもう、私らの子供じゃない』


そう言った男と女、二人は私に背中を向けて、淡々とそう言う。


−−−忘れもしない…二年前、実の両親に捨てられた。

急にいわれて、実感がわかなかった。



……急に、なんで………?



誰しもそう思うだろう。

そんな気持ちが、私の中を渦巻く。


その時には、まだ、感情があった。





でも、さびしい、苦しいという感情が同時に……
このころの私に重く、ウザいほど…のしかかってきた。