REAL HOPE Ⅳ




『今回は本気っぽかったのにねぇ~』



『結局は色んな女と遊びたいだけだろ』



だけどレツの悪口を言うことだけは許せない。



レツは何も悪くない。私が悪い…



『顔がいい奴は得だよなぁ~』



私が全部悪いのに、レツはそんな人じゃないのに…



ブチッだかプツンだったかは分かんない。だけど私の中で何かが切れたのは確かだった。



私が言えた義理じゃないけど、思わず「あんたにレツの何が分かる!!」そう叫ぼうとした私の言葉は、出てくるほんの少し手前で飲み込まれ