REAL HOPE Ⅳ




夜、いても立ってもいられない私は私服に着替えると


マフラーを巻いて家を出た。もちろん鞄の奥底にはソレ、白く電源の入れられていない携帯



部屋を出るとき、一瞬だけ目に入った小物入れのなかのブレスと指輪がキラリと光っていて



やっぱり私は決心したように部屋の扉をバタンと押すと、ジャンパーのチャックをジッと閉めた。


もう関わらないと決めたのに………でも心配なの。



きっと繁華街に行けば何かしらの情報は掴めるはず。


誰でもいい、誰でもいいからレツ達が無事だということが確認したかった。