「俺はお前しか見てねぇ」


「………」


「今までも、この先も」


泣きたくなった。レツが愛しすぎて、大好きすぎて。


たくさんの愛をくれるレツを。


大丈夫だって

安心しろって……、



そう言ってくれるレツを、私は信じなくちゃいけない。



こんなにも幸せをくれるんだから


こんなにも温もりを感じられるんだから



「言っとくけど、寂しいと思ってんのは俺も一緒だ。不安なのはお前だけじゃねぇぞ」



無愛想でぶっきらぼうだけど、優しくて真っ直ぐなこの男に


普段見せないような不安気な瞳を揺らすレツに



「……レツ……………………愛してる」




私だってそれと同じぐらいの愛を伝えなくちゃいけない。