「……写真」 「………」 「撮りてーんだろ」 「え…いいの?」 ソファーにドカリと座りながら私を見ているレツの視線は相変わらず細く鋭くて だけどやっぱりレツは優しいと思った。 「じゃあ俺が撮ってあげようか?」 スカートのポケットから携帯を取り出した私にハルマが言う。 え?……… 自分で撮れるけど…… そんな私の考えを読んだのか、さすが頭のキレが良いハルマは 「二人で撮りなよ」 そう提案してくれた。