「お前が及ぼす力がどれだけのものかを考えた事はあるのか」
「どういう意味だ」
レツのお父さんは「ふぅ」と溜め息を吐き出すと、長く綺麗な指を絡ませそこにアゴを置いた。
「自分の立場を、今まで好き勝手やってきた人生を、お前はどう捉える?」
「…………」
「まさか、こっちに何も迷惑がかかってないだなんて思ってないだろうな」
「………」
「お前は子供だ。」
「…………」
「何も分かっていない。うちの会社の事も、そのお嬢さんの幸せも」
私の……幸せ……?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…