「お前は考えた事があるのか?」


「……何がだよ」


お父様はレツに似ていると思う。


いや、レツがレツのお父様に似ているのか。



顔立ちはもちろん、凛とした目付き


放たれるその独特なオーラ。


凄く似ていると思った。もの凄くそっくりだと感じた。



いつかミサキが言ってた言葉…レツはお父さんが嫌いだと。だけどいくら嫌いでもそれは親子


私と母のように、たとえ顔さえも覚えていなくてもそれは親子。


母に似ているらしい私……お父様と似ているレツ


家族とは消えない絆でもあり、それと同時に消す事もできない存在なんだ。