「あ?」 その声は後ろにいる私さえも、少し離れた所で立っているお母様でさえも肩を揺らした。 「そういう所が子供だって言うんだ」 「………」 「自分の感情のままに、後先考えずただ動く。この行動が子供以外のなんだって言うんだ」 「チッ」と小さな舌打ちは、私にまで聞こえるほど強く怒りが込められていて レツにこんな事を言えるのは、きっとレツのお父さんだけだと思う。 このオーラに脈一つ揺らがさないのは、この人しかいないと思う。