REAL HOPE Ⅳ




車はフルスピードで、普段私をバイクに乗せる時は必ず安全運転なレツが

今はその余裕もないほど急いでいるらしい…。


そして何より切れているらしい…。



「………レツ」


「…………」


「あの……」


「………」


「……聞いてる?」


「着いた。」


「……えっ」



いつの間にか騒がしい繁華街から離れ、静かで綺麗な住宅街に止められた車。



何度か来たことのあるこの場所


何回見ても慣れないこの豪邸。