レツの肩がピクリと動いたのが分かる。 そして次の瞬間には勢い良くソファーから立ち上がり、ガラステーブルに置いてあった携帯とバイクの鍵を手にとる。 その足は確実に…完全に扉に向かって歩いていて 「レツ!?」 私も立ち上がるとその腕を勢い良く掴んだ。 「どこ行くの?」 てか、どこ行く気? 振り返ったレツは恐ろしくコワイ顔をしていて 「親父の所だ。」 まるでその目力だけで人を殺(ヤ)れてしまいそうなほど怖い…