「泣いてないよ…」 そんな事言ったって無理があるって分かってる。 夜からぶっ通しで泣いてるし、私のまぶたは真っ赤でパンパンで腫れ上がっているし 今だって涙がボタボタと溢れだしている。 だけどみすずはやっぱり優しいらしく、 「そっかぁ」 小さな笑顔で、自分がつけていた白いマフラーを私にフワリと巻いてくれた。