レツはいつも私にストレートで真っ直ぐな気持ちを伝えてくれる。 私が不安に思ってる時、寂しいと思ってる時。苦しいと思ってる時 いつもいつも私だけを見てくれる。 それはあの日、初めて会った時から何も変わらない。 “あの街には絶対に行くな” あの時そう言って私を守ってくれた時から何一つ変わらない。 「ジュン、」 この名前の呼び方も、 低くて優しい声も…………――― ずっとずっと変わっていない。