REAL HOPE Ⅳ




「待って!!」



今まさにここから立ち去ろうとしているであろうレツに向かって。



レツはゆっくりと視線を向ける。私に向かって…声のする方へ向かって…


その瞳は、一瞬だけ驚いたように見開かれたけど…直ぐにいつもの冷静さを取り戻したのか


再び視線を私から外した。



あの時みたいに………

一週間前に会った時みたいに。