ツカサは私に紙袋を渡すと、私が被っていたメットをバイクの横に付ける。 「なぁ、ジュン」 それはさっき私が言ったみたいに小さく。ゆっくりとした声で 「さっきお前、一大決心って言ったよな」 「…………うん」 「じゃあ、俺の一大決心はこれだな………」 「……へ……」 “ジュン、幸せになれ”