REAL HOPE Ⅳ




「………」


「………」



バイクに座ったまま、ツカサのジャンパーを握り締める私を、ツカサは一切見ようとしない。むしろ振り返ってさえしてくれない…



沈黙の後、ツカサはゆっくり振り返ると



「………」



「バカ?」


ほらね。やっぱり…何図々しくて馬鹿な事言ってんだよって話しだよね…

だけど次の瞬間には、そんな私の気持ちとは裏腹に



「お前はバカか?バカなのか?いや、バカに違いない!!!」


ツカサの少し驚いたような、どこかアッケラカンとした声