REAL HOPE Ⅳ




バイクはなめらかにゆっくりと私の家の前に止められる。



私はメットを外すと、バイクの後ろに乗ったままもう一度さっきの言葉を繰り返した。




「ねぇ、ツカサ」



「なんだよ?」



「………」



「…………」



「ねぇ、」



この言葉を言うか迷う。だってもし、もし私がこれを言った事を否定されたら……


私は立ち直れない。


きっと一生立ち直れない。