だから出るしかない。 この病室から……今さっきまで唯一繋がっていられたこの白い部屋から。 私は一歩を踏み出した。下唇を噛みしめながら…ハルマが選んでくれた服を着て、駐車場で待っていてくれてるであろうツカサの所に。 「おせーよ」ツカサは病院の駐車場の端ですでにバイクにまたがっていて、その懐かしい…と言っても対して懐かしくないけど とにかくツカサのバイク姿になんだか涙が出そうになった。