やばい…

マップがないと…

帰れない……
あたしのせいで……


｢……マップ……マップ………マップ…｣


ない…ない…



グジャｯｯ


何かを踏んで
つまずいてこけた。

服汚れたし…

顔にも飛び散った

泥が少しついている。

涙が出てきた。

ごしっと拭くと

逆に泥がついた。



もう嫌だ…

最悪じゃん……

ついてない。


｢ら〜空〜！！空〜〜!!!!!｣


誰？

この迷い子のように

転んで
バカみたいなあたしを
呼んでるのは……

｢そら〜！そ……空か？おい！空！！｣


｢ゆ……ゆう。｣


やだよ…。
こんなダサい姿。

こんなの見られたなんて
あたし最低だね…。

悔しいよ…悔しいよ……

｢うっ…悔しいよお……｣


涙………止まらないよお…
｢空！！起きろ！｣


ゆうは私を起こした。

そして持ち上げた。

足がガタガタ…。


｢大丈夫か？？空…ぷっ。何その顔笑泥まみれじゃんか！！｣

はあ…やっぱり。


恥ずかしいよ…