***


とことこと走る。


「やばい……やばい…遅れちゃう…」

高1だから

なんか色々言われるの

嫌だし…

「やばいぃぃぃ――!!!!!!!」

全力疾走で

階段をおりる。


でも途中で

足をとめた。


「はあ…あきらめよう。」

そういって階段を

のぼっていく。



ガチャッッッッ!!!!!!


屋上に来た。

「そういえば空屋上好きだよなあ…」

空とは

幼なじみだから

そんなこと知っている。


風を感じる…。

「はあ……」

ゆっくり息をはく。




「ちょっとお!きゃはッ!!」


屋上の反対側で

女の声がする。



「ちょっとお!ここじゃ無理なのお!!」


そっと覗いた。


女の人と男の人がいた。


あ!あの男

人気の…

名前だれだっけえ……

「もお!結城い!きゃはっ」

あ…

床田…?

違うクラスだから

知らないや……


床田って

大人に見える。


するといきなり

2人は

キスをしだした!!

私は目が

ぎょろッと開いた。


すると

床田が

キスしながら

こっちをみた。


そして見えないように

私にピースをした。



   ***

「これが好きになったり・ゆ・う♪」