沙織……………


なんか…きになる〜…



私は公園の

ブランコにのっていた。



「あ〜〜〜〜!!!!!!!!空〜〜〜〜♪♪♪♪♪」


「あ…ゆう…」


にこにこしながら

走ってきた。



ぎゅうっ!


後ろから

だきつかれた。



「ちょ…離してよお!」


はなしてくれない…


ゆうってこんなに力

あったっけえ……

「空あ…空ぁ…」


淋しそうな声を出す。


むねがキュン…と

した。

「……ゆう……あたし…」

話そうとすると

いきなり離れた。

するといきなり

明るくなった。

「あ〜!!!ミサンガ着けてくれてるんだあ!やったあ!」
小さい子供のように

はしゃぐ…。


「うん…つけてるよ…」


「願い事何にしたのお?」

膝を地面について

ミサンガをいぢる。


「…言ったらかなわなくなっちゃうもん……」

期待させちゃ嫌だから…

「そっかあ〜!!!!!」

と、悲しさを

紛らわすように

笑って

「んじゃあ俺帰るわっ!」

と言って走っていった。