ガチャッッッッ!!!!!!!!



ふわっと涼しい風が

飛んできた。



6月…

梅雨の時期なのに


雨はちっとも

ふらない…。



おろしている髪が

うしろへ持っていかれた。



私は


てすりに掴まって


叫んだ。



「ば〜か!!!!!!!!私はどうすればいいんだよ〜〜!!」




「うるせえよ!!!!!!!」


ヤンキーっぽい人が


彼女をつれて

降りていった。


「怖いッつうのっ!!」


一人で



叫んで……


私…ばかみたい…



「…あたしがばかだよ…」

小さい声でつぶやいた。


涙が

こぼれてきた。




「…ばかだね……」


そこには結城がいた



「…ゆ…結城…」



泣き顔を見られてしまった


腕でごしごし

涙をふいて睨んだ。



「この前からあんたのへんなところしか見てない笑」


あ…また笑った。



なんか悔しい…


「ば〜〜〜〜か!!!!!!」


私は結城にむかって

叫んだ。



すると抱き締められた



「……………………沙織…」

沙織…?


ばっ!と

結城を離した。



「や…やめてよ…しかもあたし…空だし……意味わかんない……」


私は屋上をでた。