い、一体何があったの?!
「はぁ……最悪」
大きくため息をつくと、
私の方を睨む
「落ち着いて聞け
ぼくはヴァンパイアだ」
「ぇ…………?」
ヴァンパイアって…
絵本とかに出てくる、
吸血鬼って奴……?
ど、ドラキュラは、
マント付けてて
夜起きるんじゃないのっ?!
「あ?何それ」
違うの…?
「西洋の妖怪だとか
太陽に弱いとか………
所詮人間の噂だ
当たっているのは…
血を飲む事くらい…だな」
そういって、ニヤリと笑う
氷牙くんは、血の付いた手で
私の首をなぞる
「ゃっ…それ、誰の……?」
そう、この血は一体…何?
「ああ、我慢出来なくて
自分のを吸ったんだけど…
まずいし止まらなくて…」
な、なるほどね……
ってこのままじゃ
私が殺されちゃう!!