「ありがとう





ありがとう‥‥」






涙が出た




自分が、認められた気がした






「良いのよ♪





それより、貴女の王子様が来てるわよ」






「え?」






私に、王子様?





なんで?





「‥‥‥姫‥‥‥‥」






‥‥‥‥‥声がする‥






「‥‥‥‥‥真君‥」






「‥‥‥おはよう、姫」






‥‥暖かいな‥





真君は、手を握ってくれてて




頭を撫でてくれてた






「‥‥‥!?」





外、暗くない?






「?どうしたの?」






「外、暗いよ?」





なんで起こしてくれなかったんだろ‥





「‥‥そうだね





さぁ、帰ろう?」






「‥‥うん」





なんか、申し訳ない






「‥‥そんな顔しないで」






なんで、真君はこんなにも優しいの?




わからないよ‥