「だからな、沙穂」 そう言いながら、先生は私の手を 強く握った。 「寂しくなるのは、くだらなくなんかないんだよ??」 『う、ん…』 「沙穂は頑張ってる、十分に」 『うん…』 優しい言葉をかけてくれた先生は 今までの中で 1番頼もしかった。 つらい思いも スッと、なくなった気がした。 『先生…??』 だから言うんだ。 「ん??」 『ありがと』 って…