『名前は』 低くしゃがれた声で門の一番近いところにいた悪魔がきいた 「八神レイだ」 こっちに近づいてくんくんと匂いを嗅いだ レイがぐっと私の腕をひっぱり隠した 『獣の匂い…がするような気がするのですが』 「獣…?あぁ。先ほどいい獲物を見つけてな。 その匂いだろう。」 『そうですか。お遊びもほどほどになさいますように… では、どうぞ』 何事もなかったかのように冷静なレイ