俺は何も言わずにトントンと

詩ちゃんの背中をリズムよく叩いていた。

すると詩ちゃんの思いとは裏腹に

瞼がどんどん閉じていく。


『おやすみ。詩ちゃん』



完全に閉じたので、

安心して寝てもらえるように

ギュッと抱きしめた。






―side 俊 end―