そして、あたしの周りにいた、 クラスメイトたちが、 ゆっくりゆっくり…… 後退りをして逃げる。 皆、教室の隅や、 廊下にそれぞれ避難した。 佳菜は…… 逃げるに逃げれなくて、 あたしの背後で、 かたまってしまっていた。 …………みんな、 そんなにコワイかぁ? コイツが。 あたしからしたら、 全っ然なんだけど。 むしろ昔のあたしの方が…っと、 これは今はどうでもいいか…。