「ケータイ、出せ」

命令口調でそう言った森林君。

あ、あれれれれれぇ???

あ、あた、あたしたち、
付き合ってる…んだよね??


態度、全然さっきと
かわってないじゃん!!


寧ろ、余計
俺様になってない!?

優しくしてくれないの!?


ええええ―!?


「ケータイ」

「…………ハ…イ…」


渡すとスグに、森林君は
赤外線通信をし始めた。


機種違うのに、
慣れた感じでやった。


……………女慣れ、
してるからだろーな…。


別に…“嫌味”で、
思ったわけじゃなくって、
なんとなく…
必然的に思ってしまった。