“女”………。 電話でそう聞いた瞬間、 オレの中の“何か”が、 弾けたことに、不運にも俺は、 気づいてしまった―…。 このとき気づかなければ、 俺は―…。 「金髪の…“女”…に、ヤられたんだって」 「………マジ?」 恭の表情は大して、 変わっていないけれど。 ……少し、声が高くなった。 驚いている、証拠だ。 ………やっぱり…アイツが―…? ……恭に、軽くカマかけて、 探ってみるか、 考えている時だった。