目が真っ赤になったし、 何もしたくなかっから、 早退した。 恭は、家まで送る。って 言って来たけど、断った。 ただでさえ、 ぐちゃぐちゃな心。 恭がいたら、余計に、 ぐちゃぐちゃに なっちゃうような気がして。 さっきのことがあって、 恭は、責任を感じたのか、 不気味なくらい大人しい。 もちろん、 一人で帰ることにも 文句一つ言わなかった。 このときあたしは、 自分のことに いっぱいいっぱいで…。 気づけなかった。 恭は恭なりに、 いろいろ考えていたことを―…。