―――ドサッ



気分が悪い!なんなのよあいつら!
それがクラスメイトになる相手の態度?!
そんな連中の視線が嫌で、
私は入学式が始まってるであるにも関わらずに、体育館裏に腰を降ろした。



「あーもう!イライラするっ」


だいたい!なんで呼び名が広まってんのよ!わざわざ南校なんて、家から遠い高校を選んだのに…
これじゃあ来た意味ないじゃない。
友達とか、彼氏とかさ…
普通に過ごしたいだけなのに… あー、やばい。なんか涙出てきた、


ちくしょー なんでっ、こんな思いしなくちゃいけないのよ〜!




「うらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「??!」



え、なに今の野太い声!
もしかして喧嘩?! そういや南校って有数の悪の集まりだったっけ……
そーっと、木陰から顔を出すと、




―――バキッ!ドカッ!ドォンッ!



なんて… 漫画でしかないシーンが目の前に広がってたから、思わず傍にいつも持っている竹刀を力強く握りしめた。
もしこっちに気付いたらこれで…!

ごめんねおじいちゃん!
剣道は人を傷つける為に習ってきたんじゃないけど、 もしかしたらしちゃうかも…!