―――ハァハァハァ
「な、なんとか巻いたか?
にしても西山め、しつこい奴だな…」
西山というのは一応担任の教師で、かなり真面目な男で入学式初日からサボったことになる私や若君達に目をつけてる。
べつにすぐに出たから問題はなかったと思うがな―…。
しかも、若君と同じクラスになれなかった…!
「ずるいぞ徳川っ!貴様だけ若君となんて…!しかも私は伊達っ……」
一年とは長いものなんだな…
待っててくださいね若君!すぐに二年になってみせますからっ(無理だってわかってます!)
「さて、昼休みだし若君達のトコに行くか」
「えぇー!1軍の真木君に告白するー?!」
「?!」
「うん!ダメもとだけど…
もしかしたらって、やってみないで諦めるのは嫌だもんっ」
やばい、おもわず隠れてしまった。
だけどあの女子達は……2軍。
若君や徳川はそれで判断はしないが…伊達は意地悪な男だしな、果たして告白をできるのか?
