昇降口で靴を履き替えてると陽菜が頭を 押さえながら俺の方にふらついた。 「おい、大丈夫かよ?」 「うん、平気。ちょっと頭が痛むけど…。」 「保健室行く?」 「ううん、ありがと。」 陽菜は苦笑いすると俺から離れた。 このとき俺は陽菜の頭痛は 一時的なものだと思い込んでいた。 この後に関係するとは知らず…。