瑠威「姉さん!!」
マリア「瑠威!?
どう、して」
マリアは驚いていた。
瑠威「全部見たよ。
どうしてだよ!!何であんな男に金をわたすんだよ」
マリア「瑠威には関係無いでしょ」
マリアは静かに言った。
凛「関係ねぇ事ぁないだろ」
凛達はマリアの前に立った。
マリア「あなた達、誰?」
愛「いやぁ、私達こう言う者です」
愛はマリアに名刺を渡した。
マリア「騎士?
…まさか貴方達が!?」
凛「どうも弟さんに依頼されて来ました」
瑠威「そんな事どうだっていい!」
一同「!?」
瑠威は声を荒げた。
瑠威「何でだよ、どうして…」
マリア「あんたには分からないわよ。
私の苦しみが」
瑠威「??」
マリア「友達が多いアンタにはわからないわ!!
私はアンタとは違っていつも1人、居るのは好きでもない男だけ。
それでも満たされた、どんなに金を要求されても心が満たされるの!!」
凛「それで好きでもない男と居るわけだ」
マリア「そうよ」
マリアは静かに答えた。
瑠威「……姉さんは一族を復興させたくないのですか?」
愛「瑠威くん…」
マリア「!?フフッ」
マリアは小さく笑い。
マリア「復興?笑わせないでよ。
そんなの出来るわけないでしょ」
バシッ
「!?」
マリアが話し終わった後、愛はマリアに平手打ちをした。
普段あまり人に手を出さない愛が殴った為皆、驚いた。
マリア「イッタァ、何すんのよ!?」
愛「…ざけんな」
マリア「はぁ?」
愛「ふざけんな!
アンタさっき自分の気持ちは誰にもわからないと言ったな。
じぁアンタはわかってるのか?
自分の弟の、瑠威くんの気持ちを…」
マリア「!?」
愛「この一年間噂でしか聞いてない騎士を探して、やっと見つけて依頼頼んで。一族を復興するためにあまりお金を使いたくないのに無理してまでお金だして。でも、それでも瑠威くんはアンタの事信じてた。
一緒に一族を復興させるんだって…」

