またいつものように、
あたしはあたしの時間を過ごす。
ゲームをしたりアニメを見たり
動画を見たり…
好きなことをしていると
時間が経つのが早かった。
まだ明るかった空は、
気付いた頃にはすっかり
真っ黒になっていた。
「やば…っ!」
部屋着のままだったあたしは
すぐに着替えて家を出た。
父が休日に大学に行く日、
あたしは決まって
夕飯を作ることにしている。
毎日毎日、
父は文句も言わずに
家事をこなしてくれるけど
さすがにあたしは休みなのに
仕事の後に家事をさせるのは
気が引けるのだ。
父はむしろ
「学生の本分は勉強だ」
と言って
手伝わせてもくれない。
だから父が居ない内に
出来ることはする事にしている。
「何作ろうかなー?」

