勘違いしないでよっ



当然の反応だ、と思った。


「日和ちゃん?!」

海斗は驚いた様に立ち上がった。
明日香もアツキも他のギャルも
びっくりして目を丸くしていた。


「海斗ぉ~」

また甘ったるい声で
わざとらしく桃香は
海斗に泣きついた。


「あ、あたし…」


状況を、やっと把握出来た。

とんでもない事をした。
そんなのウソだって
言えばよかったのに…
知らないフリしてれば、
良かったのに…


「何すんのよ!!!」


逆上した桃香は
あたしが飲んでいた水を
あたしに向かってかけた。

「?!」


それは隣にいた明日香にも
かかってしまった。

「ちょっと!?」


明日香もたまらず文句を言う。


「昔の事なんて知らないけどね!
思い出したくない過去を
引っ張り出すなんて
あんた最低!日和に謝んなさいよ!」


明日香はあたしの後ろで
言ってくれた。